亡命している元内モンゴル自治区の官員、杜文さんが、中共が隠蔽している感染病の厳しい現状を暴露した。
フフホト市にある第3刑務所では結核が大流行し、多くの受刑者が亡くなっている。しかし中共はその事実を隠し続けている。
杜文さんによれば、2022年4月に彼が収監されていた第2刑務所で、歐という受刑者から感染が広がり、多くの受刑者に対して重症だと通知が出された。
杜文さんは次のように語った。
「私がいた第2 区域には合計で250人の受刑者がおり、その中で10人以上が一般の病院へ緊急搬送されました。多数の無症状の結核感染者が刑期を終えて社会復帰しています。一方で、刑期がまだ残っている発熱患者には、可能な限り医療を提供しないという方針で対応が行われています」
釈放された後、杜文さんは中共の当局者に対して、受刑者へ徹底的な検査と治療を何度も求めました。しかしその事は多くの報道関係者から取材拒否されたと述べている。
杜文さん
「最高警戒レベルの刑務所、別名「死の刑務所」とも呼ばれる施設では、平均して230人が収容されており、私が記憶している中で最も多い年には16人が死亡した。周囲の人々が次々と亡くなっていくのを見るのは、本当に恐ろしい経験だ」
杜文さんによると、刑務所は意図的に感染を広め、結核に感染した囚人とそうでない人々を同じ空間に閉じ込め、普通の刑務所を結核が蔓延する場所に変えてしまったようだ。
「警察は『第2刑務所で300人が発熱している』という。彼らはこの情報を隠しており、公にすることを皆が恐れている。感染が拡大すれば、厳しいロックダウンが実施されるだろう。新型コロナウイルスの実態を認めず、感染が確認された場合には司法関係者や刑務所スタッフを逮捕するため、真実を認める者はいない」
明慧ネットによると、2022年に四川省成都市の法輪功修煉者、王学明さんが不当に逮捕され、同年9月15日にフフホト市第1刑務所へ送られた。その後、家族は9月21日に通知を受け取った。王さんが刑務所内で急死したが、その死因については疑念が持たれている。
明慧ネットがまとめた2023年のデータによると、中共の迫害が原因で、209人の法輪功修煉者が亡くなったと報告されている。
また、2023年8月には、内モンゴルの司法省と刑務所管理局の5人の高官が不祥事により職を失った。これは、全国で見ても失脚した官僚が特に多い地域の1つであると明慧ネットは報じている。
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