法輪功学習者、東京駅前で華やかなパレード 「心を浄化させ、社会に福音もたらす」

2024/05/13 更新: 2024/05/15

新緑の瑞々しさが香る東京都心では12日、世界法輪大法デーを祝うため、日本全国から集った法輪功学習者がパレードを行った。勇壮な音楽と華やかなパレードの隊列は街中に活気をもたらし、沿道の人々の関心を引きつけた。法輪功学習者は取材に対し、自らが心身の健康を増進させた実体験を語った。

法輪功は1992年5月13日に伝え出され、最大1億人もの人々が学んだと推定されている。学習者は「真・善・忍」の教えに基づき、道徳性の向上を目指す。

「真善忍」の幟を掲げる法輪功学習者(大紀元)

しかし、1999年7月に中国共産党は突如として迫害を始め、数多くの法輪功学習者が不当に逮捕され、拷問の末に殺害された。中国共産党が行う「臓器狩り」も、法輪功学習者が主要なターゲットだ。

中国共産党主導の迫害と誹謗中傷が続くなか、法輪功学習者は信念を保ち、四半世紀にわたって活動を続けてきた。今や法輪功は世界100カ国以上で広まり、地域と民族を超えて受け入れられている。

難病まで治癒

パレードに参加した法輪功学習者の藤野さんは、「(法輪功の)修煉を始めたら、甲状腺機能亢進症が完治した」と自身の体験を語った。

2005年10月、藤野さんは甲状腺機能亢進症と診断され、頻脈や眼球突出の症状に加え、首に大きな腫れ物ができた。病院からは完治は難しいと言われたものの、法輪功を始めて2、3カ月経つと、首の腫れ物が小さくなった。歩くときも疲れを感じず、頻脈の症状もなくなったという。

法輪功学習者のパレード様子(大紀元)

主婦の松村さんも法輪功の健康増進効果について語った。「中国語を教わっていたときに、法輪功に出会った。若い時から頭痛に悩まされ、毎月必ず1回は頭痛が起きていた。だが、法輪大法を始めて以来、頭痛がなくなった。奇跡的なことだと思った」。

四十肩もすっかり改善した。「1カ月ほど修練したら、ひどく痛めていた肩の痛みが取れた。整体などで散財していたが、一円もかけずに治せた。法輪大法は本当に素晴らしい」。

「一緒にいると浄化される」

大学生の王さんは「法輪功を始めて自分の中に道徳的な軸ができた。真実を語り人に良いことをし、穏やかな心を保てるようになった」と話す。勉強でもズルをせず全力で臨むなど取り組み方が変わり、友人から「一緒にいると浄化される」と言われるようになったという。

中国の伝統的な衣装で身を包み、腰太鼓を披露する山口恵さんは、成長とともに法輪功の素晴らしさに気づいたと語った。

法輪功学習者の山口惠さん(大紀元)

「幼いときはよくわからなかったが、高校生になり、勉強して疲れたときに師父(法輪功の創始者・李洪志先生)の説法の録音を聞いて『すごいな』と思った」「それまでは色々なことを気にする性格だったが、今はマイナスに考えることが少なくなり、プラス思考になった。身体も以前より軽くなった」

山口さんの母親も腰太鼓に参加しており、子どもの教育と法輪功について語った。母親は大阪府内で中国にルーツを持つ子供たちに中国語を教えながら、伝統文化の大切さも説いている。

「現代の子供は自由や人権ばかり重視し、自分の出生を大事にすることを忘れてしまった」、「『孝』の字を見れば、年長者の上に子がいることがわかる。法輪功を学べば伝統価値を知り、そして何が善か悪かがはっきりわかるようになる」と述べた。

疾風勁草、迫害にも負けず

中国共産党による残酷な迫害により、多数の学習者が職業を追われ、住居を失い、愛する家族と離れ離れになってしまった。中国共産党に拘束されると、信仰を放棄するまで拷問を加えられ、死に至るケースも多い。法輪功情報センターによれば、身元が判明しているだけでも、これまでに5060人が迫害によって死亡した。

中国四川省・成都の物流会社で運転手をしていた湯雲霞さんは、長年の過労による骨増殖症や関節リウマチ、気管支炎、胃病、片頭痛などに悩まされていたが、法輪功を始めてから1カ月と経たないうちに完治した。中国共産党による理不尽な弾圧について、政府の陳情部門に訴えかけたが、中国共産党が法輪功を迫害するために立ち上げた専門組織「610弁公室」のターゲットにされ、以降、繰り返し非人道的な扱いを受けた。

「私は労働教育所に監禁された。猛暑日が続く7月の初めには、日陰のない場所に連れ出され、朝6時から夜11時半まで座り続けることを強いられた。少しでも動けば暴行を加えられた。小さなプラスチックの椅子に座らされたため、すぐにお尻が痛くなり、やがて耐え難い痛みになった。直射日光の下、汗が頭から滴り落ち、顔を伝って全身を濡らした。目に汗が入っても、手で拭うことさえ許されなかった」

過酷な環境に置かれても、湯さんは法輪功の教えを守り、生き抜いてきた。衛生環境が劣悪な監禁施設でも体調を崩すことがなかったため、看守からも不思議がられたことがあると語った。

親族の助けで来日した湯さんは、法輪功迫害についてより多くの人々に知ってほしいとの願いから、街頭で真相を伝える活動を続けている。「中国共産党は善良な人々を弾圧している。そのような邪悪な行為には、きっと終止符が打たれる」とほほえんだ。

声援続々と

パレードでは、法輪功への共感が各所に見られた。沿道の人々が足を止め、隊列に見入っていた。取材に対し、法輪功学習者の山口さんは「法輪功による正義と勇気、善良さを伝えられたら」語った。前出の大学生の王さんは「パレードは法輪功を知ってもらう良い機会。学生として参加できて嬉しい」と話した。

都心で行われたパレードには、沿道の人々から暖かい応援のメッセージが寄せられた。

マーチングバンド「天国楽団」の演奏を楽しく聴いていた佐藤太郎さんは「東京駅の真ん中でパレードすることはなかなか見かけない。とても良い雰囲気だ」と語った。自己の心性(道徳性)を高めていく法輪功学習者の取り組みについては、「そのような目標を掲げることは非常に大事だと思う。一人ひとりの人間として成長していくことは絶対必要だと思うので、すごくいいと思う」と述べた。

渡辺さんはパレードについて「穏やかな印象を受けた」と述べた。法輪功が中国で迫害されいることについて、「迫害するのは、どのような理由であっても、許されないことだ」と語った。

ドイツのケルンから来日したドイツ人夫婦は笑顔でパレードを見ていた。夫のトーマスさんは、法輪功の掲げる「真・善・忍」については「とても素晴らしい」と賛同を示した。妻のレジーナさんは「私もパレードに参加したいくらいだ」と笑顔で語った。

ドイツのケルンから来日したドイツ人のトーマスさんと妻のレジーナさん(大紀元)

オーストラリア人のルークさんは、パレードは非常に穏やかで、前向きな気持ちになったと語った。「音楽と雰囲気が素晴らしい」とし、「確かに、今日の社会には『真』が必要だ」と語った。

道路沿いでパレードを見ていたオーストラリア人のマイクさんとジェーンさんは、法輪功学習者の信仰への献身さに感動したと語った。「彼らは自分たちの信念に献身的で、信念が動揺していない。とても良いことだと思う」とし、「どのような社会においても、真善忍の原則を持つべきだ。これらの価値は社会にとって非常に大切な要素だ」と述べた。

時事コメンテーターの李正寬氏は、法輪大法は「人々の魂を浄化し、社会に福音をもたらしている」と指摘した。法輪功学員が平和的で理性的な方法で迫害に抵抗し、真相を伝え続けることで、多くの人々の良知を呼び覚ましてきたと語った。

「法輪功学習者と関わるなかで、中国の警察官の中にも真実に目覚める人が出てきた。つまり、是非もわからぬ動乱の世にあって、道徳の灯台としての役目を果たしているのが、法輪大法なのだ」

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