5月14日、英国バーミンガムで行われた安全保障会議で、英国と米国は、中国共産党(中共)によるサイバー攻撃とスパイ活動が世界の安全に重大な影響を及ぼしていると指摘した。
この会議で、英国情報機関GCHQのトップであるアン・キーストバトラー氏は、中共の行為が時代の挑戦であり、無責任なサイバー行動によって世界のネットワークセキュリティが脅かされていると指摘した。
キーストバトラー氏は、中共が先進的なサイバー技術を開発し、世界中でハッカーグループやデータブローカーを通じてサイバー攻撃とスパイ活動を展開していると述べた。
「中国共産党は英国に対し、現実にますます増加するネットワークリスクをもたらしている」
キーストバトラー氏は、英国のスナク首相が13日に発言したことを再度強調した。その内容とは、英国がロシア、イラン、北朝鮮、そして中共といった独裁国家からの脅威にさらされているというものだ。
14日には、外務・英連邦・開発省が中共の駐英大使である鄭澤光氏を召喚し、英国に対するサイバー攻撃やスパイ行為、英国在住の香港市民を懸賞で捜索するなど、中共の行動は全て許容できないとはっきり伝えた。
また13日には、ロンドン警視庁が3人を起訴した。3人は香港の情報機関の協力者として、ネイサン・ロー(羅冠聰)氏やフィン・ラウ(劉祖廸)氏などの英国内で活動する民主派の香港市民に対する情報収集や監視、詐欺行為を行っていた疑いがあるとされている。
米国は中共によるサイバー攻撃に対し、警戒を強化している。また中共のハッカーがかつてない規模で米国のサイバー防衛を突破し、米国の利益を攻撃の対象にしていると警告している。
米当局者によると、先月、中共のハッカーは侵入済みの世界中のPCやサーバーを利用して、米国の重要なインフラ施設に対して一斉に攻撃を仕掛けた。彼らは米国の軍事目標のみならず、民間インフラの破壊ももくろんでいる。
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