トランプ氏は15日、2024年の選挙で彼を支持する「偉大なる沈黙の多数派」がいると信じていると発言した。
ラジオ番組のヒュー・ヒューイットとの対談の中で、トランプ氏は1969年にリチャード・ニクソン元大統領によって広められた表現を引用し、「史上最大の沈黙の多数派」を持っている可能性があると主張した。さらに、11日にニュージャージー州ワイルドウッドで開催された集会には大勢の人々が集まったことに触れた。
トランプ氏は「私には偉大なる沈黙の多数派がいる……、この言葉はニクソンと非常に強い結びつきがあるが、実際にはその言葉を使うことを避けたかった。それは偉大なる沈黙の多数派ということ」と述べ、ワイルドウッドでの集会には10万7千人が参加したと信じているとも語った。大紀元はその参加者数をすぐには確認できなかった。
トランプ前大統領は、2020年の選挙で「沈黙の多数派」が、彼を支持して大量に投票するだろうと主張していた。「沈黙の多数派」というの言葉はもともとニクソン大統領が使い、当時の政治的議論に参加していない保守派の有権者を指していた。1980年代のレーガン元大統領の選挙キャンペーンで再び使われた。
ヒューイット氏とのインタビューで、トランプ氏は、現状のインフレ傾向が一部の有権者を彼に投票させる可能性があると述べ、これは労働省が15日に4月の消費者物価指数が少し緩和されたとのデータを公表した後のことだった。
同氏は「これは、COVID-19パンデミックの中盤以降に経験したインフレに加え、かなりのインフレになる。 もっと下がるはずだ。彼らが発表した数字は、かなりのインフレだ」と指摘しシエナ大学の最新の調査結果が、バイデン大統領が主要な6つの激戦州のうち5つでトランプ氏に後れを取っていることを示している。
特に、トランプ氏はアリゾナ州で6ポイント、ジョージア州で11ポイント、ネバダ州で13ポイントでリードしている。ペンシルベニア州では約3ポイント、ウィスコンシン州では1ポイントでバイデン氏をリードしている。ミシガン州ではバイデン大統領に1ポイント差で劣っている。2020年の選挙では、これらの州はすべてバイデン氏が勝利していた。
ウォールストリートジャーナルが4月に実施した調査では、ペンシルベニア州、ミシガン州、アリゾナ州、ジョージア州、ネバダ州、ノースカロライナ州の有権者の間で、第三者候補を含む選挙でトランプ氏が2ポイントから8ポイントのリードを保っていた。
さらに、世論調査によると、48%の回答者がトランプ氏の方が身体的および精神的な健康状態が大統領職に適していると評価している。バイデン市の場合、この数字は28%だった。
一方で、最近ロイターとイプソスの共同調査によると、アメリカ人の中にはトランプ前大統領の方がバイデン大統領より経済を上手に管理すると考える人が多いことが判明した。3日間にわたる調査では、41%の回答者が前大統領の経済政策を支持し、34%がバイデン氏の政策を擁護する。
ディベート開催のお知らせ
15日、バイデン大統領は公式発表で、2024年の大統領選挙に向けて、トランプ前大統領と2回の公開討論を行うことに同意したと述べ、そのうち1回は6月、もう1回は9月に行われる予定だ。
バイデン氏はXに、「9月10日にABCが主催するディベートにも招待され、その招待を受け入れた」と大きいフォントで書き込んだ。トランプ氏も自分の招待に応じたと表明した。
トランプ氏はトゥルース・ソーシャルで、「CNNでの討論会にジョー・バイデン氏と一緒に出席することは、私にとって非常に名誉なことだ。同様に、9月10日に行われるABCニュースのペテン師ジョーとの討論会も受け入れる」と皮肉った。
また、別の投稿では、Fox Newsでの討論会開催を推し進め、10月2日、つまり選挙から約1カ月後に開催される可能性があると述べた。
第三党の候補者であるロバート・ケネディ・ジュニア氏はSNSで、「私が勝つことを恐れているため」討論会から除外される可能性があると示唆した。
トランプ氏は共和党の予備選挙で、対立候補との討論を行わなかったが、最近、バイデン大統領に一対一の討論を挑むよう呼びかけている。彼は、いくつかの州で早期投票が始まる前に討論会を開催すべきだと主張し、討論は2時間に設定し、両候補は立って行うべきだと提案した。
トランプ氏は、不倫疑惑を黙秘するために、女性への支払いを隠蔽して業務記録を改ざんした罪に問われている。彼は彼女の主張を否定し、2024年の大統領選挙キャンペーンに損害を与えようとしているとして無罪を主張している。
この裁判は、およそ2週間続く見込みだ。
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