iPhone、中国で大幅値引き 廉価スマホに対抗

2024/05/21 更新: 2024/05/21

アップルは中国のECサイト天猫(Tmall)で大規模な割引キャンペーンを開始し、一部のiPhoneモデルには最大2300元(約4万9千円)の割引が適用される。

同時に、もう一つの大手ECサイト京東のアップル専門店も同様の割引を実施している。

このキャンペーンは5月20日から28日まで行われ、アップルが今年初めに行った値引きよりもはるかに大きな割引率となる。

1月には、アップルは中国でiPhoneの最大500元(約1万800円)の割引を初めて開始した。これは数年ぶりの新モデルに対する値引きだ。1か月後、iPhone 15の価格が再度下がり、最大1150元の割引となった。

今回の最新の割引は最大2300元に達する。割引率が最も高いのは1TBのiPhone 15 Pro Maxで、他のモデルも大幅に価格が下がっている。

例えば、ロイターが5月20日に行った調査によると、128GBのiPhone 15の基本モデルは1400元(約3万円)の割引がされている。

アップルは値下げによって高級スマホ市場での地位を守り、ファーウェイ、vivo、Xiaomiなどの国内メーカーからの競争を乗り越えようと努力している。

昨年、ファーウェイは最新のスマホシリーズであるMate 60 Proを発表した。その時、中国共産党は政府機関や企業にiPhoneの使用を禁じ、国産製品への切り替えを指示した。

国際データ統計会社の報告によると、1~3月の間にアップルは中国で5010万台のiPhoneを販売したが、これは2023年の同期間と比較して約10%の減少だった。

ただし、3月のアップルの売り上げは、前の2か月よりもかなり良好だった。中国共産党情報通信研究院(CAICT)のデータによれば、3月のiPhone販売は12%増加し、1月と2月の成績からは37%増加した。

5月2日、アップルは2024会計年度の第二四半期(2024年度第一四半期)の業績を公表した。利益はウォールストリートの予想を若干上回ったが、全体の売上は4%減少した。iPhoneの売上は10%減少し、昨年9月に発売された最新世代のiPhoneへの需要が低迷していることが示された。売上はアナリストの予測通りだった。

今月初めには、アップルの大中華地区での収益がアナリストの予想を超え、投資家を驚かせたことが報告された。同社の純利益は164億ドルで、前年同期の178億ドルを下回った。

 

李言
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