中国湖南省耒陽市(らいようし)の村にある小学校の校長、徐(63歳)は授業が行われている期間中に留守児童5人(いずれも14歳未満の少女)に対して繰り返し強姦をしたとして、先月28日の一審で、死刑判決を受けたことがわかった。
なお「留守児童」とは、両親が都市部へ出稼ぎに行ったため、祖父母や親せきなどの農村に取り残された幼い子供たちのことである。
中国メディアによると、被害を受けた5人のうち、1人は依然として精神的状態が悪く、いまも治療を受けているという。
報道によると、徐の罪は、昨年5月にある生徒が保護者に対し「学校で校長にキスされた」と告げたことがきっかけで発覚した。
卒業生の女子生徒の何人もが徐による性的暴行を受けていたことを知ったその保護者は、警察に通報するとともに、他の生徒保護者と協力して、学校前で横断幕を広げて抗議をし、世間の注目を集めた。
(2023年5月、小学校の校門前で横断幕をひろげて「同校の校長による児童への性加害について」抗議する保護者たち)
学校教員の生徒に対する性的暴行事件は中国では珍しくない。
徐が死刑判決を受ける2週間前の5月14日、海南省の小学校教師だった羅崇創の死刑が執行されたばかりだ。羅は2019~21年にかけて生徒4人に対して繰り返し性的暴行を加え、ほか25人の生徒に対しても長期にわたりわいせつ行為を行った。
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