ロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めて2年以上経つ。中国共産党は欧米の制裁で苦しむロシアに対し長期的に支援を行うだけでなく、官製メディアまでもが「ロシア寄り」の姿勢を貫き、国民の愛国心をかきたてて洗脳プロパガンダを行っている。
しかし、中国の民間ではしばしば官製メディアと必ずしも一致しない意見がないわけではない。だが、「異見」のおおくは当局によってかき消され、弾圧される。
今月13日、ウクライナに寄付をし、ゼレンスキー大統領あてに「ウクライナ支持」の内容の手紙をSNSに公開した男性が警察に夜通し、4時間以上にわたり尋問され、投稿削除を強制されたことがわかった。
安徽省池州市に住む農民の張立平さんは、今月スイスでの「ウクライナ平和サミット」の開催に合わせ、ウクライナの大胆不敵な抗争精神に敬意を表し、ウクライナの勝利を祈って1千元(約2万円)を寄付した。
張さんの行動をめぐっては、多くのネットユーザーが賛同し、「勇者だ」「本当に農民か? 思想の境地はどこかのインフルエンサーよりすばらしい」といった支持の声が多く寄せられている。
ウクライナを支持したがために当局から張さんが弾圧された事は海外SNSにも伝わり、同情の声が殺到している。
「糞便まみれの穴(中国本土を例えている)のなかで正常な人として、正常なことをするだけで犯罪か」といった嘆きの声も広がっている。
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