中国当局の隠蔽か? 貿易収支データに大きな誤差、米が釈明要求

2024/06/24 更新: 2024/06/24

米国財務省は6月20日に公表した「半年ごとの外貨報告」において、中共(中国共産党)に2023年の貿易収支に関する2つの公式報告の数字の大きな違いについて説明を要求し、さらに為替レートの透明性の向上を促している。

中国の実際の貿易収支のデータが、国際社会から注目されている。

中共税関が2024年上半期に公表したデータによると、2023年の中国の貿易収支は8230億ドル(約131兆4372億円)に上る一方で、中共外貨管理局が公表した貿易収支は5940億ドル(約94兆8558億円)となっており、約2300億ドルの開きがあり、これは中国のGDPの1%以上に相当する

2000年以降、中共が発表するこれら2つのデータの平均差はわずか70億ドル(約1兆1178億円)だった。

「半年ごとの外貨報告」において、米国財務省は中共の公式データに疑義を呈し、北京に対して税関と外貨管理局の報告する数字の大きな違いの理由を説明するよう求めている。

中共は、これまで具体的な説明をしていない。中共税関総署の報道官で、統計分析の責任者である呂大良氏は、4月の記者会見で、2つのデータ間の違いは、統計基準と評価方法の差異によるものであると説明した。また、データの分析は一般に公開されており、「数字は透明性を持って公開されている」と述べている。

一方、米財務省は、中共が公表するどちらの公式データもその正確性を認めていない。

中共が公表する2つの貿易黒字統計の差が拡大しており、国際通貨基金(IMF)を含む多くの機関や経済学者が注目している。

さらに、中国の実際の貿易黒字の規模が国際的な関心事となっている。この時期、中共は輸出を促進し、GDP成長を図っており、世界の多くの国々は中共の低価格商品のダンピングとみなされる不公正な貿易慣行に批判的だ。

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