新型コロナウイルス対策の支援金を不正に受給したとして、東京都内で中華料理店などを手がける「東湖」社長の徐耀華(じょ・ようか)容疑者(63)が4月7日、詐欺の疑いで3度目の逮捕となった。
徐容疑者は、1980年代に在日中国大使館で3等書記官を務めた経歴を持ち、1995年に東京・六本木で中華料理店「御膳房」を開業。現在では、都内に8店舗を展開しており、約70人の従業員を抱える。レストランの公式ウェブサイトによると、首相を含む日本の政財界の人士に頻繁に利用され、中国大使館関係者もよく訪れるとされている。
警視庁によると、徐容疑者は、2020年9月から2022年12月にかけて、従業員8人の就労日数を実際よりも少なく偽り、「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金」を不正に申請。計97回にわたり申請を行い、総額約2530万円を詐取した疑いが持たれ、同容疑者は今年2月、元会計士の小島敬太容疑者(当時、詐欺容疑で逮捕後に処分保留で釈放)に関わる支援金約375万円をだまし取ったとして、逮捕されたほか、別の従業員3人分、約1600万円分の不正受給についても詐欺容疑で逮捕され、3月に起訴されていた。
警視庁公安部は、組織的な不正があったとみて、六本木などで経営している「御膳房」など20か所を一斉に捜索した。
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