カナダの国民69%が外国干渉に関与した議員の名簿公開を希望

2024/06/26 更新: 2024/06/26

カナダの多くの国民は、トルドー政権に対して外国政府と意図的に協力したとされる議員の名前を公表するよう求めている。

カナダ議会国家安全・情報委員会(NSICOP)の報告書によると、現職および元職の一部議員が外国政府と協力していたことが明らかになった。しかし、報告書の多くの部分はトルドー首相によって機密扱いとされ、公表されていない。

報告書の未編集部分を読んだのは、少数の議員と政党指導者に限られ、機密情報の漏えいにより起訴の可能性があるため、詳細を公表できない状況である。

最新の世論調査によれば、カナダ国民の69%は外国政府との協力が疑われる議員の名簿を公開すべきだと考えており、反対する意見はわずか12%である。

政党別に見ると、保守党の支持者が最も名簿の公開を求めており、89%が公開を支持し、反対はわずか5%にとどまった。一方、左派政党ブロック・ケベコワおよび新民主党の支持者もそれぞれ71%と60%で公開を支持している。中道左派の自由党支持者の間では、51%が公開を望み、27%は反対し、22%が未定である。

自由党の多くの議員が公開を支持しているにもかかわらず、トルドー首相はこの動きを阻止している。ドミニク・ルブラン公共安全相は、政府がカナダ国民を保護するために必要な措置を講じているとし、「政府が特定の情報を公開することは無責任である」と述べた。ルブラン氏は「どの政府も特別な情報について公に議論することはない」と強調した。

今年イタリアで開催されたG7サミットで、トルドー首相はNSICOP(国家安全保障・情報委員会)の報告書に自由党議員が含まれているか否かについての質問に答えなかった。

多くのカナダ国民は、トルドー首相が外国干渉問題に対して十分に真剣に取り組んでいないと感じており、同じ世論調査では66%の国民が首相にもっと真剣に対応することを望んでいる。

保守党のピエール・ポワリエーブ党首は、NSICOP報告書で指摘された議員名の公開を求め、カナダ国民には議員が外国政府と協力しているかどうかを知る権利があると批判した。一方、新民主党のジャグメット・シン党首は、政府が外国干渉を認識していながらそれを防ぐための行動を取っていないと批判している。

王蘭
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