[10日 ロイター] – ロシア自動車販売店協会のアレクセイ・ポドシェコドリン会長は、ロイターに対して、米国による制裁でロシアと中国の間の決済に支障が生じており、ロシアの中国車輸入に深刻な問題をもたらしていると語った。
制裁への懸念から中国の大手銀行がロシアとの取引に及び腰になる中、ロシアと中国は決済の遅延を回避しようと、中国の小規模な地方銀行を経由するなど複雑な手段に訴えている。
ポドシェコドリン氏は、小規模な輸入業者は決済ができない事態に直面しており、問題は特に深刻だと話す。「たとえ(中国にある)ロシアの銀行がルーブル口座のサービスを行っていたとしても、もやは中国と取引できない。資金は銀行にとどまり、執行はできない」と説明。
「以前は大手銀行だけが関与していたが、次第に制裁リストに追加されたため、取引は中小の銀行に流れるようになっている」と述べた。
ウクライナ侵攻以降、欧米勢が相次いでロシアから撤退したことから、中国の自動車メーカーはロシア市場の半分以上を掌握。税関統計によると、中国の対ロ自動車輸出は今年1─5月、前年同期比36%増の48億6000万ドルだった。
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