景気後退に伴う個人の消費減少が目立つこの時代で、中国の各業界では店の存続をかけた激烈な戦いが繰り広げられている。
値下げ競争の波は「贅沢ドリンク」のイメージが強かった本格ミルクティー業界にも吹き荒れており、「貧乏人向けセット」を売り出す店が続出している。
かつては1杯20〜30元(約400~600円)が相場だった専門店の本格ミルクティー。しかし、今では各大手ブランドがこぞって値下げを行い価格は以前の半額以下、なかには10元(約200円)を切るところも少なくない。
この状況について、中国の食品産業分析アナリストで、広東省食品安全保障促進会の朱丹蓬(しゅたんほう)副会長はこのように分析する。
「目下の消費者のニーズに合わせて価格戦争が行われているが、それで生き残れなくなるミルクティー店も出てくるだろう。実際、いまの値下げブームは再編成のプロセスであるともいえる」
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