中国製EVの事故や炎上ケースが多発しており、「中国産EV乗るのは命がけで」というのが定番の皮肉として定着しつつある。
18日、「走行中のEVが突然ジャンプ、2秒後に炎上する」中国産EVの事故を捉えた動画が、SNSに投稿されて、中国産EVの安全性、というより「危険性」の話題がまた持ち上がっている。
監視カメラ映像のなかで、走行中だった問題の車が、何を踏みつけたか不明だが、ジャンプをし、その2秒後に大炎上した。右側(助手席)ドアが炎に包まれていたため、運転手の男性は助手席の女性を、運転席側のドアから引きずり出した。
幸い2人とも大きなケガはなかったが、「購入したばかりの新車」は鉄くずになった。
「車がジャンプして炎上した原因」について、「うちのバッテリーは安全だ」が売りの中国自動車大手の長安汽車の傘下EVブランド、「ディーパル(深藍)」の担当者は21日、次のように回答している。
「タイヤが割れた床タイルを踏みつけて、床タイルの鋭い角が浮き上がってバッテリーに破損を与えたためだ」
「出火原因はともかく、この爆発炎上のスピードの速さが怖い」といった不安の声のほか、「扉がロックされてなかっただけでもありがたいと思え!」などの皮肉も多く寄せられている。
というのは、「中国産EVが炎上した後、扉がロックされて開かず、運転手が車内で焼死するといった痛ましい事件」が実際に多く起きているからだ。
(炎上する中国産EV「ディーパル(深藍)」、2024年8月18日)
「EV購入して後悔」
中国当局が巨額の補助金を支給し、海外への中国製EVのダンピング輸出が急拡大している。一方で、中国製EVをめぐる安全性に関わるトラブルが相次いでおり、中国国内では中国製EVを購入して後悔する人が増えている。
米経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーが今年3月に公表した報告書によると、「2023年、中国製EVのオーナーのうち22%が、EVを購入したことを後悔している」という。2022年ではわずか3%だった。
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