社会問題 飛び降りると言うが、本当は生きたのだ。僅かな月給を払ってほしいと

中国で、病院所有者が夜逃げか? 医療関係者が病院屋上に登り「自殺」をほのめかして抗議

2024/08/24 更新: 2024/08/24

今月23日、屋上に登り、「自殺」をほのめかして抗議をする医療関係者の姿を映した動画が、華人圏のSNSで拡散している。

動画投稿者によると、「事件」が起きたのは、中国湖南省湘潭市にある私立病院「湖南湘潭科林皮膚科病院(2013年設立)」で、病院の所有者が夜逃げしたという。

この騒ぎで消防車が駆け付けて待機し、病院にも大勢の野次馬が集まっていた様子だ。

「給料を払ってくれ。さもなければ飛び降りる」そう言って、ビルの屋上に座り込む労働者の姿を映した動画は、しばしば中国のネットに出回っており、もはや珍しい光景ではなくなった。

飛び降りると言うが、彼らは「本当は生きたい」のだ。

つまり彼らは、本当に死にたくて屋上にいるのではない。きちんと働いた分の給料をもらって、家族を養い、最低限の生活をしたいだけだ。しかし、支払われるべき給料が、すでに何か月も支給されていないのである。

ただし、それがただの演技ではなく、本当に飛び降りて自殺してしまうケースもある。それほど彼らは今、どうにもならない絶望感に追い詰められている。

(病院屋上に登り、「自殺」をほのめかして抗議をする医療関係者たち。2024年8月23日、中国湖南省湘潭市)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
関連特集: 社会問題