トヨタ自動車が29日に発表した月の販売・生産・輸出実績によると、7月の国内生産は30万9118台で、2か月ぶりで前年同月を上回った。7月の認証問題で生産停止となっていたが、稼働日が昨年2日間多いことやプリウスの生産再開により、7月の生産台数が前年並みとなった。
6月に国の型式指定の申請に伴う認証試験で不正を行っていたことが発覚した後、トヨタはヤリスクロス、カローラフィールダー、カローラアクシオ3車種は6月3日から出荷・販売を停止した。
販売面では、グローバルな販売台数が85万7982台と前年比99.8%にとどまった。特に中国市場では、新型グランビアの好調な売れ行きや下取り強化策などの販売活動が進められたものの、価格競争の激化による厳しい市場環境が続き、前年を下回る結果となった。
インドでは、先月に引き続きアーバンクルーザーハイライダーやイノーバハイクロスの販売が好調で、前年を上回る結果となった。一方、タイでは、ヤリスシリーズが引き続き好調だったものの、経済の低迷や自動車ローンの厳格化が影響し、前年を下回る販売実績となった。
国内においても、プリウスの生産が再開されたものの、ヤリスクロスなど一部車種の生産停止の影響で、販売は前年を下回る結果となっている。
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