中国黒竜江省のある学校の学生宿舎のベッドの木の板に、葬儀社の印が押されている画像がSNSに投稿され、物議を醸した。
世論の注目をうけ、社名が「刻印」された葬儀屋(「綏化市殯儀館」)は、「あれは偽物の印だ」と主張しており、現地教育当局も「調査の結果、管轄の学校の寮では、ネットに流れている印は今のところまだ見つかっていない」としている。
こうして、葬儀屋や教育当局の声明を複数の中国メディアが取り上げているが、世論は依然として懐疑的な態度を持っている。
「わざわざ偽物の印をつくって木の板に押すメリットがどこにあるというのか?」
「これはどういうことだ? つまり学生寮のベッドの材料の一部が葬儀屋のものか?
「これ以上想像したくない、寒気がした」
中国共産党当局は、災害や社会報復などの人心の不安を引き起こしかねない事故や事件、そして食品安全問題など社会の闇が暴露されるたびに一貫して被害情報の隠蔽を行ってきた。
真実を「デマ」と呼び、その「デマ」を否定する際には、官製メディアから一般メディアまで、すべて徴用して宣伝を行ってきたため、いまや政府機関やメディアの声明、それらの報道を鵜呑みにするほど、中国人は単純ではなくなったのだという。
先月も、山西省のある製薬会社が複数の火葬場や病院に勤務する医師らから、遺体を違法に入手して解体を行い、骨を取り出して移植用として販売してきたことが、弁護士の告発によって明らかになり、世論に衝撃を与えた。
しかし、その後、この全国民注目の話題は、中国共産党当局によって抑えられ、ネット上に流れる関連情報はすべて削除された。
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