不動産市場の低迷が続く中、市場の回復を期待して、中国当局は昨年9月以降、購入制限の緩和や金利の引き下げ、頭金の引き下げ、住宅購入者への奨励といった様々な政策緩和措置をとっているが、目下のデータを見る限り、その効果はほとんど見られない。
そんななか、一線都市(北京、上海、広州、深センの超大都市)の「広州市」で、中古物件が3年間で7回に及ぶ値下げを経て、最終的に最初の売値の30%ちょっとにあたる59万元(約1175万円)で成約したニュースが、中国のSNSで話題になっている。
先月に「ようやく」成約した広州増城区の高級マンション『疊溪花園』は2021年10月に売りに出され、当時の売値は210万元(約4184万円)だった。その後、2022年10月に130万元(約2590万円)に値下げをするも売れなかった。そして、2023年2月と4月、ゼロコロナ政策の終わりが宣言された後、オーナーは逆に、2度価格を上げてみたが、やはり売れなかった。それではと、6回連続で値段を下げ続け、最終的に59万元(約1175万円)でようやく売れたという。
このマンションは「環境も良く設備も充実している」ことが売りで、2021年時点では「資産価値が上がる物件」と言われていたそうだ。
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