中国浙江省杭州市で2023年6月、「家を買えば金を贈る」という販売策が話題となった。
臨安区の新築物件では、約119平方メートル、総額約250万元(当時の為替水準で約5000万円前後)の部屋を購入すると、金1キロが付くという内容であった。
当時の金相場は1グラム約450元であり、1000グラムなら約45万元(約900万円前後)に相当した。実質的には大幅値引きと変わらないとして注目を集めたが、過熱気味となったため販売は停止された。
その後、不動産市場は冷え込み、同規模の物件は現在、約163万元(約3600万円前後)まで下落している。
一方で、金価格は上昇した。結果として、住宅価格の下落分を差し引いても、全体では数百万円規模のプラスになったとみられている(為替により変動)。
こうした結果、「家を買ったはずが、実は金を買っていた」との皮肉めいた声も聞かれる。
この一件は、「不動産+金」という資産の組み合わせを生み、単一資産の下落リスクを思わぬ形で打ち消す結果となった。売る側の苦肉の策が、買う側にとっては分散投資となっていたのである。
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