ライブ配信をしていたが、突然中断された――。
「抖音(中国版TikTokの)でライブ配信をしていたら、突然中断された」と訴えるこの女性。
「当時、自分は『中国哲学簡史』という本の第一章『文化における中国哲学の地位』を読んでいた」という。
この本は抖音(ドウイン アプリ)でも販売されているものなのに、「なぜ?」と腑に落ちなかった女性は、「ライブを中止された理由」を抖音のお客様センターに尋ねた。
すると、「抖音では、文化や知識を広めるのはお勧めしません」という回答が返ってきたという。
「本気なのか? あなたは抖音を代表できるのですか? あなたは自分の言ったことの責任をとれるのですか?」と女性は聞き返す。
すると「はい」と答える相手。
「文化や知識を広めるのがダメだというのならば、あれほど大きなプラットフォーム(抖音)ですから、私たちはあの上で、何をすればいいのか、教えてよ」と女性は自撮り動画のなかで訴えた。
言いたいこと言い終えた女性。その後、一転して「感謝感謝感謝感謝、私たちは自由で幸せです、楽しいです」と「検閲」を意識したと思われる「本心に反した」言葉を何度も繰り返したのである。
女性が遭遇した事態は「自由で幸せ」などとは真逆の「弾圧」である。動画が検閲に遭い、削除されるのを回避するためか、それともただ現状を「皮肉」にしたかったのか、女性の真意はわからないが、その姿は悲しさが漂っていた。
(抖音で文化系のライブ配信をしていたら突然中断されたと訴える女性)
ティックトックの人気の秘訣
誰がまとめたかは不明だが、華人圏で拡散されている多くの「いいね!」が寄せられている投稿に以下のモノがある。
外国人が「抖音」で稼ぐには、「中国は素晴らしい」「中国は安全だ」と言えばいい。
外国にいる中国人が「抖音」で稼ぐには
「アフリカなど途上国の変わった風習」
「欧米諸国の悪口や良くない一面の展示」をすればいい。
とにかく、小粉紅(極端な愛国主義者)たちの好みを掴んで、彼らが見たいコンテンツを提供することが人気の秘訣だそうだ。
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