中国 「消費者に誤解を与える」パッケージに企業が謝罪

「無添加」が売りの中国の醤油から「発がん性物質」検出

2025/04/01 更新: 2025/04/01

中国の食品業界では、「無添加」「天然」と謳いながらも、実際に有害物質が含まれていることがある。

中国の調味料大手、「千禾味業食品(チエンホー・コンディメント・アンド・フード)」の醤油(「千禾0」)から「カドミウム」という発がん性重金属が検出されたとするニュースが、中国ネットを騒がせた。

カドミウムは、人体にとって有害であり、長期摂取は、腎障害や発がんリスクを高めるとされ、中国の消費者誌「消費者報道」が3月に発表した検査結果によると、市場からランダムに選んだ13種類の「無添加」が売りの醤油のうち、12種類からカドミウムが検出され、7種類からはヒ素も検出されたという。

「千禾0」の醤油もその1つだ。「千禾0」はそのパッケージに「0添加」と大きく表示され、安心安全を売りにしてきただけに、消費者からの反発は強い。

カドミウム検出のニュースをうけ、「千禾味業」の株価は暴落した。

「千禾味業側」はカドミウムは原料由来であり、国家基準を超過していないと説明し、商標の「添加物ゼロ」のロゴが消費者に誤解を与えたことを謝罪しているが、消費者の怒りと不信感は収まらない。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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