社会問題 「手土産の定番」で中国人の食卓に不可欠の「白酒」

ピークシーズンでも売れない 贅沢品となった中国の「白酒」

2024/10/07 更新: 2024/10/07

「手土産の定番」にして、中国人の食卓に不可欠の白酒。しかし、例年はよく売れていたその「白」も、今年は売れ行きが芳しくなかったようだ。

「今年は本当に売れない」と販売業者は泣いており、「お金がないんだ。生きていくことだけで精一杯なのだから、贅沢品ともいえる酒はさようなら」と世論はいう。

酒類のピークシーズンでもある10・1大型連休、今年は白酒に限らず、各種の名酒は、多くのスーパーマーケットや問屋で、連休前から値下げセールが行われていたが、それでもあまり売れなかったと、中国メディアが報じた。

例年では、人気の白酒は千元(約2万円)以上したが、今年は半額以下の300元~500元(約6,000~1万円)に値下げされている。当然、高価なものは売れず、300元~500元間のコスパの良い値段であれば、まだ比較的売れる状況だと業界関係者は明かす。

「今は、顧客がコスパ重視だ」という。

10・1連休中の閑散とした各地の街中の様子や閑古鳥が鳴くショッピングモールなどを映した動画はSNSに多く投稿されており、「今年の10・1連休は史上最悪」と嘆く人も少なくない、

 

(今年の10・1連休中の閑古鳥が鳴く各地の街中の様子やショッピングモール)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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