中国共産党(中共)統治下の中国大陸では、官僚の腐敗が蔓延し、あらゆる監督が全く行き届いていない。どこまでも利益追求する風潮は学校でも蔓延し、学生の食卓に「ネズミの頭」から、「コンドーム」まであらゆる異物が混入され、「食事が腐ってる」といった問題も時折ニュースになっている。
そんななか、今月16日、中国雲南省昆明市にある学校食堂が「生産日が2015年」と表示された9年前の腐った肉を生徒に食べさせているとして、生徒保護者がSNSに訴えた。
動画の中には、「雲子中学長豊学校」の厨房の作業台の上に置かれた大きなボウルの中に入った大量な解凍済みの生肉を指さしては食堂スタッフに対して怒り狂う生徒保護者の姿があった。
「すぐに110番通報してやる!」
「肉が全部臭うよ!よくもまあこんなものを子供たちに食べさせているな」
「あなたたちには良心ってものがないのか? 自分の鼻で嗅いでみろ!」
(問題の学校厨房の様子)
別の保護者によれば、「学校食堂の問題は過去にも何度も指摘してきたが、そのたび学級主任によってもみ消されてきた」という。
「子どもが学校でごはんを食べるたびにお腹が痛いと訴え、下痢をする。そのせいで何度も学校を休んでいる」などと訴え、食堂の食材の安全問題に疑問を抱く保護者も少なくない。
「9年前の肉」の問題について、中国メディアが現地の教育当局の職員の話を引用して報じたところによれば、「指摘のあった肉は今朝調達してきたものだ」「一部、異臭のする肉を確認しており、サンプルを採取して検査に出した」と主張しているという。
現地当局の主張をめぐっては、「肉が問題ないというのなら校長がまず食べてみてくれ」など、ネット上で反発の声が広がっている。
関連トピックスに寄せられたコメントのなかにはゾッとするものもある。
「家の近くの野菜市場のゴミ箱に捨てられている腐った野菜を毎晩拾いに来る人たちがいる。幼稚園の人だとか、小学校の人だとか言われている。その人たちは電動バイクに乗って来るんだ。こんなのもう慣れっこだ」
「最近も重慶市の企業が賞味期限切れの米を現地の農村部の学校に販売していたというニュースが出たばかりだ」
「なぜ子どもが食べるごはんにまで手をつけるのか? 良心の呵責を受けないのか? いつになったら中国は正常な国になるのか?」といった嘆く声も広がっている。
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「道徳の欠如」が末期ガン化した中国社会
もう20年ほど前のことだが、中国語に「地沟油(ちこうゆ)」という言葉が現れた。実態としては、もっと以前からあったはずだが、社会問題として知られるようになったのは、およそその頃である。
「地沟油」とは、ドブ川のような汚い排水溝の底から集めた廃油を濾過し、食用油としてヤミ売りする「恐るべきリサイクル油」のことである。この「地沟油」が、現代の中国でも、かなりの量が流通している。
そのほか、昔から知られていることだが、中国で売られている安価な焼酎にはメチルアルコールが混ざっていて、飲めば下手をすると失明するものがあったり、果物でも見た目がよくても、うっかり食べれば、ひっくりかえるほど高濃度な農薬がついている。
それでも親切な中国人が「十分に注意しなさい」と、日本人に教えてくれるほどだから間違いはないだろう。
(中国の飲食店の厨房裏の光景、「地沟油」抽出中)
中国人を悩ませているトラブルは食品公害だけではない。最近の中国SNSで「おから工事(豆腐渣工程)」もよく話題に上がっている。
単なる手抜きではなく、触れるだけで崩れてしまうコンクリートでできた粗悪建築は生命の危険さえ感じさせる。現代中国人を襲うこれらの全てのトラブルはつまるところ根っこは同じところから来ているかもしれない。
今の中国では、人間の道徳や倫理観が薄れ、自身の職務に責任をもたず、その成果を社会や他者のために役立てる利他意識を忘れ、ただ自分の目先の利益だけしか関心を持てなくなっている人々が増えたことが、社会全般における絶望的な「歪み」となって出現している。
もともと中国の人々は、素朴で優しい人間性をもっていたが、中国共産党の統治はその根幹を変形させた。今の中国で発生するこうした不条理な事件の全てにおいて、その根底には「道徳の欠如」「モラルの崩壊」「ヒューマニズムの喪失」といった悲しむべき共通項が見出せる。
その「害」は中国本土だけでなく、すぐ隣の日本を含む世界中に輸出されている。
中国と中国人を狂わせ、不幸にし、世界にも被害をもたらした責任は、ひとえに中国共産党という悪魔的な政党とその思想にある。再生の可能性があるとすれば、中共を完全に捨てるしかない。
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