人口も多く、貧富の差と教育レベルの差がかなりある中国は、様々な価値観がぶつかり合うから、「面白い国」でもある。
面白中国シリーズでは、「検閲」「監視」「臓器狩り」「宗教迫害」など中国に存在する「闇」は置いておいて、中国の面白ネタを拾っていきたい。
動物園の人気者・「パンダ風の犬?」
「騙你是小狗」という中国語の常用句がある。直訳したら「もし私があなたに対して嘘をついたならば、私は犬だ」である。なお、中国では「犬(中国語で狗)」は罵り言葉である。
中国の、とある動物園の「謎の動物」の檻の前に掲げられた貼り紙のなかに、このフレーズがあった。
そこには、パンダの絵と共に、「私はパンダだ。嘘をついたならば、犬だ(我是熊猫 騙人是小狗)」とある。
その下には少し小さな字で「パンダはウソかもしれないが、ハッピーは間違いなく本物だ(熊猫可能是假的 但快楽肯定是真的)」とも。
なるほど、檻の中の「謎」の生き物は、ぱっと見どうみても中国の国宝「パンダ」の様だが、よ~く見たら、やっぱり「ワンちゃん」に見えなくもない。
動画のコメント欄には「ウソつき!」といった罵声はほとんどなく、「可愛いから許す!」「問題ない」といった支持の声が多く寄せられている。
なかには、「ぼくは何も知らないよ、出演者募集って書いてあったから来ただけなんだ」という「パンダ役」のワンちゃんの心を読んだセリフも。
パンダであれ、ワンちゃんであれ、動物園はコストを抑えられるし、来園客も喜んでくれるのならば、「問題ない」のである。
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