囲碁の女流棋士仲邑菫(なかむら・すみれ)3段(15)が14日に韓国棋院移籍後、過去最短記録となる公式対局100戦目を迎えた。
韓国棋院に移籍してから225日目のことで、今月13日に行われた対局が記念すべき100戦目の対局となった。対戦相手はチョ・スンア7段で、対戦結果は仲邑3段の白番中押勝ち(214手完)となった。これで韓国棋院での通算成績を66勝34敗とし、直近のランキングは女性棋士の中で5位になるという。
仲邑菫3段は大阪府出身の女流棋士で、2019年に入段、2021年に12歳の時、史上最年少となる2段昇格を果たした。2023年には上野愛咲美女流棋聖を破り、その後、13歳11か月で史上最年少となるタイトルを獲得した。2024年3月、日本棋院から韓国棋院に移籍した。
朝日新聞によると、仲邑菫3段は2023年10月に日本棋院で開かれた記者会見で、正式決定した韓国棋院への移籍について「これまで以上に厳しい環境で、さらなる努力をしていきたい」と抱負を述べた。
韓国棋院は日本棋院より棋力のレベルが高いとされ、仲邑3段は対戦したい棋士には世界トップクラスの棋士、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(30)の名前を挙げている。
躍進を続ける仲邑菫3段の今後のさらなる活躍が期待される。
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