[ヒューストン 25日 ロイター] – 米大統領選の民主党候補ハリス副大統領が25日に南部テキサス州ヒューストンで開いた集会に、米人気歌手ビヨンセさんが登場した。選挙戦が大接戦のまま最終盤を迎える中、ビヨンセさんの応援で女性や若者の支持取り込みを狙う。
ヒューストン生まれのビヨンセさんはガールズグループ「デスティニーズ・チャイルド」で共に活動したケリー・ローランドさんとステージに登場。約3万人の聴衆から割れんばかりの拍手が起きた。
集会は人工妊娠中絶の権利をテーマに開かれ、ビヨンセさんは「私は芸能人や政治家としてここにいるのではなく、一人の母親としている」と話し、「あなた方の自由は神から与えられた権利で、人間としての権利だ」と訴えた。
ハリス氏は選挙戦のテーマ曲となっているビヨンセさんの楽曲「フリーダム」が流れる中、ステージに登場してビヨンセさんと抱擁を交わした。
世論調査では共和党候補トランプ前大統領に対するハリス氏のリードが縮まっており、激戦州ではほぼ差がない状況となっている。
ビヨンセさんはインスタグラムのフォロワーが3億1400万人で黒人や若者を中心に一定層に影響を持っている。
ただ、ペース大学のコミュニケーション学教授、メルビン・ウィリアムズ氏は、ハリス氏に不安を抱いている有権者にビヨンセさんが影響を与えるかは分からないと指摘。「芸能人は素晴らしい政治広告塔ではあるが、候補者の政治的勝利を保証するものではない」と語った。
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