中国経済 平均利益率は0.64%

1〜9月の中国の鉄鋼企業の利益が前年同期比で56.39%減少

2024/10/29 更新: 2024/10/29

最新のデータによると、今年の前三四半期に中国の主要な鉄鋼企業の利益総額は前年同期比で56.39%減少した。

10月25日、中国鋼鉄工業協会(中鋼協)は第3四半期の情報発表会を開催した。

中鋼協が発表したデータによると、前三四半期(一年の四分の三 1-9月)における主要な鉄鋼企業の累計営業収入は4.54兆元で、前年同期比で6.87%減少した。また、利益総額は289.77億元で、前年同期比で56.39%減少し、平均利益率は0.64%で、前年同期比で0.72ポイント減少した。9月末時点で、主要な鉄鋼企業の資産負債率(総負債÷総資産x100)は62.91%で、前年同期比で0.75ポイント上昇した。

現在、鉄鋼業界の在庫削減作業は依然として厳しい状況にある。中鋼協のデータによれば、10月中旬までに21の都市における5大品種の鋼材の在庫は731万トンに達し、前月比で32万トン、すなわち4.2%の減少となった。また、前年同期比では169万トン、18.8%の減少だが、年初と比較すると2万トン、0.3%の増加が見られる。

中鋼協の副会長である姜維氏は、鉄鋼の生産量がわずかに減少し、国内の需要がさらに弱まっていることを指摘した。見掛け粗鋼消費量(粗鋼生産量 + 輸入量 – 輸出量:国の鉄鋼の需要量を表す)の減少幅は生産量の減少幅を上回り、供給と需要の矛盾がますます顕著になっている。鋼材価格は依然として低迷しており、鋼材の輸出は増加している。さらに、原材料価格が上昇しやすく下落しにくいという要因が影響し、業界の利益は前年同期比で明らかに減少している。業界全体は「高生産・高コスト・高輸出、低需要・低価格・低収益」という「三高三低」の状況が続いている。

中鋼協は、過剰な競争による悪影響を防ぎ、市場の安定と経営リスクの軽減を図るよう再度呼びかけた。

中国の金融情報サービス大手・万得信息技術(Wind/ウインド)のデータによれば、2024年10月18日時点で、鉄筋鋼(直径25mm)の価格は1トンあたり3834元で、2021年5月の5300元超えと比較して約1500元も値下がりしている。

これは、中国の鉄鋼業界で価格競争が激化し、企業が生き残りをかけて値引き競争を行っている現状がまだ根強く続いていることを示している。

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