先月23日に中国共産党(中共)の警察によって不当に拘束された中国の人権派女性弁護士・王宇氏は拘置所内で10日間におよぶハンガーストライキを続けた後、吐血し、病院に送られたことがわかった。
王宇氏の夫である包龍軍弁護士は、「妻は警察からの不当な呼び出しに応じなかったため、報復され9日も不当に拘留された」と訴え、現地の公安・検察・裁判に存在する職権乱用を非難している。
河北省にある拘置所は11月1日、王宇弁護士らを釈放した。王氏は拘置所から出てきた時には話すことができず、また歩くこともできなくなっていた。
包龍軍弁護士によれば、王宇氏は拘置所内で「魏城鎮派出所の担当警察官の曹然による報復と悪意ある傷害、職権乱用、わいせつ行為などについて告発する文書を書いた」という。
先月23日、王宇氏と包龍軍氏ら人権弁護士は河北省にある裁判所で傍聴を待っている間、警察が王宇氏の代理人の携帯電話を奪い去ったため、王宇氏は110番通報をした。しかし、なぜか通報者である王氏が警察に連行され、不当に拘束されたという。
拘束された王宇氏は警察による身体検査を断ったため、担当警官の曹は彼女の左腕を捻って負傷させ、また寝ることを許さなかった。王氏は一晩じゅう、派出所のなかで座らされたという。
王氏や共に逮捕された江天勇氏は、これまで何度も弱者層や法輪功学習者に法的支援を行ってきた正義感あふれる弁護士である。
中国の元人権派弁護士である陳建剛氏は「中国では公正な司法はとっくの昔からなくなっている。王宇弁護士らが受けている不公平は中国本土で毎日のように起きている」と指摘している。
先月26日、アメリカロサンゼルスの中国大使館前で、在米華人らによる抗議集会が開かれ、王宇氏ら人権弁護士の釈放を求めた。
(包龍軍氏のSNS投稿、公安局にて)
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