アジア最終予選日本VS中国 「アウェーの洗礼」の度を越えるマナー違反続出

2024/11/20 更新: 2024/11/20

サッカー日本代表は19日、FIFAワールドカップ2026アジア最終予選で中国と対戦。3-1で勝利したが、「アウェーの洗礼」に度を越えるマナー違反が続出し、日中のSNSで中国サポーターの行為に批判の声が殺到する事態となった。

試合は中国・アモイ白鷺体育場で行われ、日本にとって完全アウェーの中試合が行われた。

前半39分、FW小川航基選手がヘディングで先制。前半終了間際にもDF板倉滉選手がヘディングで追加点を挙げた。後半開始直後に失点したものの、後半9分に小川選手がまたしてもヘッド弾を突き刺した。

FIFAランキングでは、日本が15位、中国は92位と大きな開きがある。日中が最後に対戦したのは9月5日で、7-0で日本が中国に圧勝するなど日本サッカーの圧倒的な強さを見せつけた。日本代表は5勝1分の勝ち点16でC組の首位を独走している。

日本代表 (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

日本の国歌「君が代」が流れ、選手らが斉唱している際には、中国サポーターからブーイングが沸き起こるなど対戦相手への敬意に欠ける行為が見られた。こうした行為に対し、日本はもちろん、中国でも「恥ずかしい」などと批判する声が出ている。

森保監督も「やめていただければありがたいなと思います」と苦言を呈した。

GK鈴木彩艶らに対して緑色の光を放つレーザーポインターが照射される場面もみられた。森保監督は「目に当たったりした場合、健康を害することにもつながるかもしれない」と懸念を示した。

森保監督 (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

また、大きく問題視されているのがピッチ幅が通常より明らかに狭く設定され、当初の白線が浮かび上がったままになっていたことだ。FIFAの推奨サイズの68mより両サイドともに約1.5mずつ、計3m縮小されている疑惑が上がっている。

試合後、MF久保建英選手も「とにかく狭かったですね」と振り返った。

そのうえで、「相手もスライドを意識して、広いピッチでもスライドの力でここ何試合かはカウンターでも点を取ってきている。狭くなると余計に、並大抵のヨーロッパでやっているチームよりも速いイメージも僕の中ではありましたし、ちょっとびっくりしました」と述べた。

アジア最終予選 (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

元日本代表・岩政大樹氏も「狭くなるのでプレスをかけやすくなる。それを狙った可能性はある」との見方を示した。

前半33分頃には上半身裸の乱入者がピッチ上に現れ、警備員に取り押さえられる場面も見られた。

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