16日夜、中国山東省済寧市にある大型ショッピングモールで少女(14歳)が転落し、死亡する事故が起きた。
少女はその時、レストランに入店待ちをしており、待ちくたびれたのか運悪く手すりの下に配置されていた申し訳程度の仕切り板に寄りかかった。しかし数秒後、突然、その仕切り板が割れ、身体のバランスを崩した少女はそのまま転落した。
事故が起きたショッピングモール「万象匯商場」はオープンからまだ2週間で、この日、多くの客で賑わっていた。
注目すべき点は、事故発生の10日前、現地当局はこのモールへ来て安全点検をしたばかりだというのだ。ショッピングモールでの少女転落死のニュースは中国SNSのトレンド入りし、物議を醸した。
少女が転落する一部始終を捉えた監視カメラ映像はネットに投稿され、「この事故の責任はショッピングモールにある」「設計上の問題だ」「壊れた板の強度が十分じゃないのではないか? 人が寄っかかることの重さを想定していないのか」といった責任追及の声が殺到した。脆弱だった仕切り板に「ここも、おから工事か?」とする声も上がっている。
なお「おから工事」とは、見た目は普通だが、触ってみると豆腐のおからのように砕けるほど、耐久性がない手抜き工事のことを指し、最近、中国では住宅の品質や企業の社会的責任よりも、利益追求をはるかに優先する建築業者が増え、以前から大きな社会問題となっている。
(少女の落下の映像と現場の様子)
「自分もよく壁などに寄っかかる習慣がある、怖すぎる」「特に子供はガードレールにもたれるのが好きだ、これでは安心してショッピングモールに子供は連れていけない」といった懸念も広がっている。
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