寒い冬に欠かせないダウンジャケット。その詰め物は基本的にはダウン(アヒルもしくはガチョウの羽毛)が使われており、自分の体温によって温かくなった空気を包み込んで逃さず、かつ外の冷たい空気を遮断してくれるため、暖かいのだ。
しかし、詰め物(素材)次第で保温性が大きく異なるため、素材はとてもダウンジャケットにとっての「命」である。
「含有量ゼロ」のニセモノ
最近、7万着以上の中国産ダウンジャケット(子供用)のなかにダウンが全く入っていないことがわかった。ダウンの代わりに、犬の毛や豚の毛、羽軸のない羽毛などが詰められていたという。
関連トピックスは、中国SNS(24日)のトレンド入りし、ネット上では「ダウンジャケットもナプキンも何でも劣悪品! 何が本物か教えてほしい!」「この国どうかしてる!」とする罵声が響き渡っている。
浙江省湖州市にある衣料品工場は最近、ライブ配信を通じて、89元(約1800円)という市場価格をはるかに下回る子供用ダウンジャケットを販売していたが、これが偽物だったことが判明した。中国メディア「大象新聞」が報じた。
「ニセ」ダウンジャケットのタグには「ダウン70%」との記載があったが、検査の結果ダウン含有量はなんと、ほとんど「ゼロ」だったという。
「事件」発覚後、製造会社の責任者3人に「強制処分」が講じられた。
詰め物に他の動物の毛などを混ぜたりしてダウン含有量を水増しする問題については、「長年存在してきた」と業界関係者が明かしている。
「今年は原材料が大幅に値上がりしており、だいぶ前の在庫でもない限り『格安価格』は怪しい。ダウンジャケットを購入する際には慎重かつ慎重になるように」と業界関係者が警鐘を鳴らしている。
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