中国経済は、完全に破綻した。
国も各地方も、財政は逼迫するばかりで、そのため給与削減の対象や範囲は拡大し続けている。
いまや民間企業だけでなく、かつて「鉄飯碗」と呼ばれ、給与の支給が比較的安定していた国有企業の職員や公務員、銀行員、公立学校の教師、ひいては医師や看護師など医療界の人員にまで、大幅減給の荒波が押し寄せている。そればかりか、何か月、なかには何年も給料をもらっていないケースもある。
国務院(内閣)に属する工業・情報化部にも
26日、陝西省西安市の「陝西省国防科技工業局」の正門前に、座り込んで給料の支払いを求める人たちの姿があった。
なお、国防科技工業局とは国務院(内閣)に属する主要行政機関である。
郵便局にも
「チャイナポスト」の湖南省長沙市分店の門前で、今月26、27日と2日連続で、所属する職員らによる抗議が行われたことが、現地によるSNS投稿で明らかになった。
「給料をもらえない」ことに不満爆発した職員らは、ついに会社の正門を「封鎖」して、注目を集めた。
なお、「チャイナポスト(中国邮政)」とは中国の国営郵便サービスで、日本でいうと郵便局にあたる。
「働いたぶんのお給料を払ってください!」
この光景はいまの中国全土で毎日のように繰り返されており、もはや「日常」にすらなっている。
生活に困窮する労働者たちは、あの手この手を使って抗議をするが、待っているのは当局による「安定維持」という名目の鎮圧だ。
(「チャイナポスト湖南省長沙市分店前に集結して未払い給料の支払いを求める職員たち、2024年11月)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。