3日午後3時頃、中国広東省中山市にある小学校近くの交差点で、大型トラックが多数の市民をはねる「事件」が起きた。
現場目撃者によると、「非常に悲惨だった」という。
事件発生後、現場は警察によって封鎖、複数の巨大な布で覆われた。
市民が現場の様子を撮影できないよう、市民に現場の接近を禁じた。当局による迅速な「安定維持」の結果、「この件を知る人はほとんどいない」と現地民はいう。
(市民が撮影された現場の様子)
封鎖されたのは現場だけではない。「事件」が起きたこと自体も、ネット上で封殺に遭っている。例えば、中国版 TikTok「抖音」では、「中山大型トラックが人を轢いた(中山大貨車撞人)」とする検索履歴は多く残っているのに、関連動画は全て見れなくなっているのだ。
目下、この「事件」が社会報復を狙ったものなのか、それともただの悲惨な交通事故であったのか? また死傷者の数についても不明である。
ネット上では、「ただの交通事故ならば隠す必要はないだろう。また社会報復だ」とする声は多い。
経済不況による失業の波が中国全土に拡大していくなか、職にありつけず、生活を維持することができない人が増えている。
生活苦に加え、長年、中共政府下で不公平な仕打ちを受けてきた恨みも募り、精神的に崩壊し、無差別殺人などの方法を使って、社会への報復を行う事例が相次いでおり、特にこの数か月、爆発的に増えている。
いまでは、何かが起こると、極度に神経質になっている中国共産党当局は、何はともあれ、まずは情報封鎖に走っている。
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