選挙の不正? 韓国大統領発言の真偽は 中央選管委付近でファーウェイの信号が検知の情報も 

2025/01/30 更新: 2025/01/30

韓国の尹錫悦大統領は、最近行われた弾劾審判の第2回弁論で、「国会議員選挙の不正」が戒厳令発令の理由であると明かした。この発言により、長らく議論の的となっていた昨年4月の総選挙が再び注目を集めている。また、韓国の専門家はシンポジウムを開催し、選挙不正だけでなく、中国共産党(中共)の介入があったと強調している。

選挙におけるデジタル技術や情報技術の活用が進む中、専門家たちは外部勢力による選挙介入を懸念している。分析によると、選挙不正の背後には中共が深く関与しており、技術的手段を用いて選挙結果に影響を与えた可能性を指摘している。

黄金律法律事務所の代表、朴柱玹さんは新唐人テレビの取材に答え、選挙管理委員会に行き、その周辺の防犯カメラを調査した際、スマートフォンのWi-Fi機能を試しにオンにしたところ、華為(ファーウェイ)の信号を検出した事を語った。選挙管理委員会付近で華為の信号が表示されたことに朴柱玹さんは大きな懸念を抱いている。

朴氏は、華為が中共の統制下にあり、主要なテクノロジー企業であることを踏まえ、この信号の検出は中共の潜在的な関与を示唆する可能性があるとしている。華為の機器は、世界各国で安全保障上の懸念が拭いきれていない。

華為の信号以外にも、選挙期間中に使用されたQRコードに対しても疑義を呈している。この技術は安全性に問題を抱えていると指摘する。

蔚山大学教育学部の李濟奉教授によると、法律上はバーコードを使用すると規定しているが、実際にはQRコードを使用しており、投票用紙にQRコードを使用すると、投票者の政治的傾向、行動履歴、さらには個人情報までもが把握される可能性を指摘している。

李教授は、QRコードのデータにより、誰が投票したか、誰が投票していないか、誰がどちらを支持しているかが完全に追跡できる。こうした手法は、将来的に全体主義社会で市民を管理する手段として利用される恐れがあり、全体主義者や共産主義者は通常、このQRコードを好むと説明した。

専門家は、中共が韓国の政界に深く広く浸透している可能性を懸念しており、中共による韓国政治への介入に対する不安がより一段と高まっている。

朴柱玹さんは次のように述べた。
「ファーウェイやその他の機器と、入札問題には深いつながりがある。例えば、民主党の前民主研究院院長である楊正哲氏は、中共中央党校を訪問し、覚書を締結した。また、彼はテンセントも訪問している。さらに、2017年には民主党議員の宋永吉氏も中国を訪問していた」

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