最近、中国・上海で、「料理提供時間の遅れ」をめぐる殺人が起きた。
上海にある「フライドチキン店」の厨房で5日、「料理の提供遅すぎる!」と怒ったフードデリバリー配達員が店主と揉みあいになり、店主はナイフで刺され、死亡した。
2人がもみ合うところや血まみれの厨房の様子を映した画像はネットにも出回っており、「料理提供時間の遅れ」がきっかけの殺人は、市民を震撼させた。
(揉みあいの様子)
周知のとおり、デリバリー配達員は時間制限内に届けることができなければペナルティを科されるシステムになっている。
「それでもたかがこんなことで、そこまでやるか?」と信じられないという声、「社会の底辺に生きる労働者の悲哀だ」と嘆く声も多く寄せられている。
このほか、目立つのは華人圏に広がる「嘆き」と「自省」の呼びかけだ。
「今の中国は至るところが『火薬庫』、みんな生きることに必死で、ギリギリのところでなんとか正気を保っている。だから自身の言動を慎まないと、いつどこで誰が豹変し、殺されるかわからない」
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