日米韓外相会談、2月中旬に調整 トランプ政権下で初開催へ

2025/02/07 更新: 2025/02/07

日米韓3か国は、トランプ米政権発足後初となる外相会談を2025年2月中旬に開催する方向で調整を進めている。岩屋毅外相は、14~16日にドイツで開催されるミュンヘン安全保障会議に出席する予定であり、その際に米ルビオ国務長官、韓国の趙兌烈外交部長官との会談を調整している。

今回の会談では、北朝鮮の核・ミサイル問題、地域の安全保障、経済協力などが主要議題となる見込みであり、特に北朝鮮による挑発行為への対応が中心となるとみられる。米韓が求める対北制裁の強化、日本が主導する経済的な枠組みの拡大などが協議される可能性がある。

また、トランプ政権の対中政策を踏まえ、インド太平洋地域の安定に向けた連携強化についても議論される見通しだ。中国が南シナ海や東シナ海で活動を活発化させる中、3か国がどのような協力体制を築くかが焦点となる。

岩屋外相は1月に韓国を訪問し、趙兌烈長官と会談を実施した。日韓関係の重要性や北朝鮮への対応について意見交換を行った。

今回の外相会談が実現すれば、トランプ政権下での日米韓の協力体制を確認し、地域の課題に対処するための戦略を共有する場となる。

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。
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