福岡県は17日、台湾有事などを想定し、沖縄県先島諸島からの避難者を県内で受け入れる「初期的な計画」案の概要を公表した。
政府は、台湾有事などの際に先島諸島の住民約12万人を九州各県や山口県に避難させる計画を検討しており、全体の約4割にあたる約4万7千人を福岡県が受け入れるとし、今回の計画案もその一環として策定した。
この計画では、福岡市が石垣市から約2万7千人を受け入れ、北九州市や久留米市、飯塚市、大牟田市、朝倉市、田川市の6つの市が宮古島市から約2万人を受け入れる。
石垣市からは福岡空港に、宮古島市からは鹿児島空港に到着した後、貸切バスや新幹線などで避難先の地域に行く予定。当初1か月間ホテルや旅館などの宿泊施設で受け入れ、不足している場合は公営住宅や賃貸住宅に移る計画となっている。
ホテルや旅館では3食提供が基本とし、衣類などの生活必需品も県側で用意する。災害対策基本法によれば、1人1泊3食付きで7千円と想定しているものの、県内の相場は素泊まりで1万2千円ほどと、実態とかい離していることから、政府に財政措置を求めるとしている。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。