ロバート・ケネディ・ジュニア氏は18日、米保健福祉長官として初めて職員に対して演説を行った。
「私は自分の信念を皆さんに押し付けるつもりはない。その代わりに、我々は協力して、徹底的な透明性の新時代を切り開く」と述べ、「徹底的な透明性を通じてのみ、我々はアメリカ国民に真のインフォームドコンセントを提供することができる。それは民主主義の基盤であり礎石なのだ」と訴えた。
保健福祉長官としての「主な使命」は、「慢性疾患の蔓延を食い止めること」だと表明。そうした「使命」を達成するために、保健福祉省内の透明性を確保するとしている。
ケネディ氏が問題視している点は、多数の政府機関が「営利産業の虜になって」おり、「官僚的な秘密主義に陥っていること」だと述べ、省全体にわたる改革を行うと表明している。
ケネディ氏は昨年大統領選から撤退し、トランプ前大統領への支持に回った後、「メーク・アメリカ・ヘルシー・アゲイン(アメリカを再び健康に)」という運動を主導し、国内の慢性疾患の蔓延を終わらせると誓った。
13日の大統領執務室での就任宣誓で、ケネディ氏は「私は過去20年間、毎朝、神が私を小児慢性疾患の蔓延を解決できる立場に置いてくださるよう祈ってきた。そして今、トランプ大統領のおかげで、我々はこの誓いを現実化することができる」と述べている。
米保健福祉省は、疾病予防管理センター(CDC)食品医薬品局(FDA)国立衛生研究所(NIH)を含む13の機関を管轄する。

ケネディ氏は保険福祉省の職員に対し、メディアによる自身に関する報道の多くは、発言の全文を報道することなく、「反ワクチン派」や「陰謀論者」と位置付けていると語った。「私に関する記事を読むたびに、私でさえ自身のもとで働きたくないなと何度も思う」とも述べた。
「私に対する先入観を捨てて関係を築こう。ゼロから始めよう」と求めた。
また、「私は間違えることをいとわないことを約束する。特に過去に意見が合わなかった人たちを含め、すべての利害関係者、対話の当事者全員の意見に耳を傾けることを約束する」とも述べた。
「私は、あらゆる可能性と不測の事態に対して、常にオープンな姿勢を保つことを約束する。皆さんもこの約束に賛同してくれれば幸いだ」
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