2025年2月24日午後10時から約1時間30分にわたり、今年のG7議長国であるカナダの主催でG7首脳テレビ会議が行われ、日本からは石破茂内閣総理大臣が出席した。会議は、2022年2月24日にロシアによるウクライナ侵略が開始されてから3年となることを契機に実施され、冒頭ではウクライナのゼレンスキー大統領も参加した。
石破総理大臣は、ウクライナがロシアと戦い続けている勇気に対し、心からの敬意を表すとともに、米国をはじめとする外交努力が実を結び、状況が打開されることを期待すると述べた。また、平和の実現に向けては、誤った教訓が生まれないようにすることが重要であり、G7各国と連携して取り組んでいく考えを示した。
さらに、欧州とインド太平洋地域の安全保障がますます一体不可分であるとの認識を示し、特に北朝鮮兵士の戦闘への参加を含む露朝軍事協力の進展を強く非難した。ウクライナにおける公正かつ永続的な平和の実現のためには、G7の結束が不可欠であり、日本は引き続きG7と協力し、ウクライナ支援と対ロシア制裁を継続していくことを表明した。
一夜明けた25日、会見で記者から「総理は昨夜、G7のオンライン首脳会合に出席し、共同声明についても調整が続いているが、改めて、日本として、今後ウクライナ情勢にどう対応していくか?」と問われた石破首相は、「戦争の即時停止ということ。そして、ウクライナに、公正かつ永続的な平和がもたらされるということ。そのためには、アメリカの関与が重要であって、それをG7のほかの国々が後押しをしていかねばならない。大事なことは、G7が結束していくこと、ということです。その4つは、皆の共通認識だと思っています。そこへ向けて、今後とも我が国は、G7のほかの国々と連携しながら、公正かつ永続的な平和が達成されるように努力をしていかねばならないし、共同声明については、なお、いろんな調整が行われている最中ですが、その文言の子細について、決定的な差異があるわけではないということだと理解をいたしております」と述べた。
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