岩屋外相「日本の学校に中国への修学旅行を求めるわけではない」 日中相互受け入れ合意めぐり

2025/03/25 更新: 2025/03/26

岩屋毅外相は、24日の参院外交防衛委員会で、昨年12月の日中外相会談で、修学旅行の相互受け入れ促進で合意したことについて「何も日本政府が個々の日本の学校に対し、中国への修学旅行の実施を求めることではない」と述べた。

その上で、「中国へ修学旅行を希望する学校に、政府としては、安全確保の面で可能な支援を行うということだ」と説明した。

「修学旅行に関して、安全確保は大前提である」とも強調した。

自民党の有村治子氏が「日本人が惨殺され警戒レベルが上がっている中、わざわざ日本人学生を修学旅行で、中国に送ることを積極的に推進するなど国民感情を逆なでする一方ではないか?」と問いただしたことに対し、岩屋氏が答えた。

​昨年12月、北京で開催された第2回日中ハイレベル人的・文化交流対話において、日中両国は青少年交流の一環として、修学旅行の相互受け入れを促進することで合意した。

この合意に対しては、蘇州や深センで日本人に対する刺殺事件があったことから、日本の学生を中国に修学旅行で訪問させることに、懸念を示す声も一部で上がっていた。

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