省内人口における少数民族の割合がもっとも高い省として有名な貴州省。ここ貴州省黔南州惠水県・大保村で暮らす少数民族・ミャオ族の村の土地(2000エーカー以上)が、村役人によって勝手に売り飛ばされた。
村民たちはそんなことなど知らず、また補償も全くない。
現在、土地を買った鉱物採掘会社による採掘作業は始まっているが、生態系への影響などを懸念して反対する村民たちの激しい抵抗に遭い、作業が停止状態にある。

村民たちによる権利擁護運動は2月14日からはじまり、今も続いている。
「村の土地を返せ!採掘は許さない!」と主張する約100人の村民たちはカマやクワなどの「武器」を持って定期的に山をパトロールしたりして、採掘作業員を追い払い、採掘作業の妨害を行ってきた。

彼らは現場で公安とも対峙しており、なかには、自分たちの故郷を守ると、「生死状」を交わして最後まで戦うことを誓った村民もいるという。
なお、「生死状」とは、命に関わる行動の前に、両者が交わす免責契約のことで、当事者の決意を表す。

(現場の様子)
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