トランプ大統領 習近平との合意の困難さに言及

2025/06/07 更新: 2025/06/07

アメリカの保守系シンクタンクで中国問題を専門とするゴードン・チャン氏は最近、メディアに対して中国共産党(中共)内部で異変が生じており、習近平はすでに強大な権力を失った可能性があると語った。

6月4日、トランプ大統領は投稿で、習近平との合意の困難さに言及し、その背後にある意図が多くの人々の関心を集めている。

アメリカ東部時間4日未明、トランプ大統領はソーシャルメディア上で、習近平を「非常に厄介で、合意に至るのが極めて難しい人物」と評した。この異例の発言により、米中関係が再び緊張状態に向かう可能性が浮上した。

チャン氏は6月2日、FOXテレビのインタビューに応じ、中共側が引き延ばし戦術を展開していると指摘した。

チャン氏はさらに、トランプ大統領が中国国内の不安定化を懸念し、高関税政策を一時停止したが、根本的な問題は習近平が指導権を喪失し、対米交渉の権限も手放した点にあると述べた。

アメリカ在住の中国人学者・呉祚来氏も次のような見解を示した。
「昨年の三中全会以降、習近平は健康問題を抱え、核心的地位を失った。形式的には地位と一定の権限を保持しているが、かつてのような絶対的な決定権を持たない。唯一無二の権力は崩れ、体制内では権力分散が進み、強い内部抑制が働いている。この変化は明白である」

2024年の時点で、習近平が軍の統制力を失ったという情報が広まっていた。新唐人テレビは最近、権威ある情報筋から中南海で前例のない政治的な大波が進行中であるとの情報を得た。習近平は表面的には権力を保持しているが、実質的にはすでに大勢を失っている。

先月、米中はジュネーブで暫定的な貿易協定に合意し、両国間の関税争いは一時休止となった。しかし、トランプ大統領は中共がこの協定に違反していると公然と非難した。

分析によれば、中共は一貫して言行不一致の姿勢を取り、アメリカを敵視している。アメリカが経済制裁や対話に依存しても、中共の戦略的思考を転換させるのは困難だ。したがって、トランプ政権は政治的手段を駆使して、中共体制の徹底的な解体を図るべきだとの見方がある。

呉祚来氏は次のように述べた。
「現在、トランプは必死に習近平との対話を模索している。習近平の背後では二つの勢力がせめぎ合っており、彼がトランプとの対立姿勢を極端に強めれば、トランプはより強力な経済制裁、さらには台湾独立支持といった政治的措置を採用する可能性が高い。そうなれば中共内部の分裂はさらに深まり、深刻な危機と混乱に直面することになる」

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