18日、アメリカのトランプ大統領は、イラン核問題で「停戦ではなく全面勝利が目標」と強調し、イラン政権の崩壊もあり得ると発言した。

トランプ大統領は、「戦争を望まないが、戦争とイランの核保有の二択を迫られた場合には、必要な行動をとる」と述べ、イラン政権の崩壊もあり得ると断言した。

「どんなことも起こり得る。そうだろう？」とトランプ大統領は、ホワイトハウスのオーバルオフィスで記者団に応じた。

イラン政権崩壊後の展開について問われると、トランプ大統領は「すべての事態に備えた計画を有している」と語り、さらに「1時間以内にシチュエーションルームで会議を開く」と明かした。

トランプ大統領はまた、イランに対し「60日以内にアメリカの核合意案を受け入れるべきだ」と改めて要求した。

かつて、イランとの交渉に前向きだったトランプ大統領は、現在ではテヘランの核施設への攻撃も選択肢に含める姿勢に転じた。その転換について、トランプ大統領は「先週金曜未明にイスラエルがイラン核施設を攻撃し、複数の強硬派軍人および核科学者を殲滅した」と説明した。

「初日の夜は壊滅的だった。本当に叩きのめした」と語り、「壊滅的な夜だった」と強調した。

トランプ大統領　戦争と核保有の二択なら行動あるのみ

トランプ大統領は、イスラエルによる攻撃が始まる直前までに、イランが核兵器を保有するまで「数週間しか残されていなかった」と指摘した。そして、アメリカが追求するのは「全面的な勝利」であり、「停戦」ではないと重ねて表明した。

「勝利とは何か？　それはイランに核兵器を保有させないことである」と語った。

さらに、外国での戦争には、関わりたくないとしつつも、「20年以上にわたり、イランの核保有は容認できないと訴えてきた」と主張した。

「私は戦争を望まないが、戦争と核保有のどちらかしか選べないのであれば、必要なことを実行する」と述べ、「戦争を回避できるかもしれないし、衝突が早期に収束する可能性もある」と展望を示した。

「簡単なことだ。イランに核兵器を保有させてはならない。破壊力が大きすぎるし、彼らはそれを使用する可能性があると私は信じている。他国が使わないとしても、彼らは使うと確信している。だから私は断固として止める。それが私の立場だ」と語った。

トランプ大統領　決断は最後の瞬間に下す

同日午後の時点で、トランプ大統領は、アメリカの軍事行動に関する最終決定を下していなかったが、同日中にシチュエーションルームで顧問らと対応策を協議すると述べた。

「いくつか案はあるが、まだ決定には至っていない。私は最後の瞬間に決断するのが好みだ。戦争では、状況が変化しやすく、ときに極端に揺れ動くからだ」と語った。

さらに、アメリカの最新鋭軍事装備に言及し、現在イスラエルがそれを活用してイランを攻撃していると明かした。

「我々は、世界最高の軍事装備を保有している。この戦闘を見れば明らかだ。レーダーに映らないステルス機が空を飛び交っている。誰の目にも見えない。これらの装備は本当に素晴らしい。我々の武器は世界最高であり、他国はそのレベルに到底届かない」と述べた。

ネタニヤフ首相、イラン核阻止の決意表明

18日、イスラエルのネタニヤフ首相は、ソーシャルメディアXにおいて、イランの核開発を阻止する決意を明確に示した。

ネタニヤフ氏は「世界で最も危険な政権に、世界で最も危険な兵器を持たせることは断じてない」と投稿した。