ロシア軍前線で中国兵が苦境に直面 ウクライナに投降

2025/07/02 更新: 2025/07/02

ロシアのウクライナ侵攻後、中国共産党(中共)は自国民に対してロシア軍への参加を扇動した。最近、中国籍の兵士が自らウクライナに投降し、中共が兵士たちを前線の消耗品として扱う意図で欺いた事実を明らかにした。

6月28日、ウクライナ軍がある映像を公開した。映像の中で、ロシア第102連隊に所属していた中国人兵士 王猛氏は「私は中国からロシアへ飛行機で渡航し、モスクワで2、3日過ごした後、ウファ(ロシアの都市)へ向かった」と述べた。

王猛氏は中国からモスクワに到着した後、ウファの徴兵所に配属されたという。健康診断を終えた後、1か月以上の待機を経て、ロストフおよびウクライナで1週間の訓練を受けた。その後、事前の説明もなく、携帯電話、パスポート、銀行カードを取り上げられたまま、前線に直行した。

「私の知る限り、中国人2人が負傷した。1人は迫撃砲で臀部を損傷し、もう1人は両足を吹き飛ばされた。他の者の安否は不明だ。私は多数のロシア兵およびウクライナ兵の遺体を目撃した。非常に恐ろしい状況だった」

王猛氏はもともと後方支援部隊で働き、わずかな報酬を得て両親を養う目的で参加した。しかし、実際には前線に送られて戦闘に従事させられた。騙されて死地に追いやられたと感じ、自らの意思で投降したと語った。

台湾国防安全研究院の研究員 沈明室氏は、「彼はロシアの後方支援任務に就くと聞かされていたという。しかし、募集時には誰でもそう説明する。パスポートや証明書、携帯電話を没収された後は、どこに送られても受け入れるしかないため、多くの人がこのようにして騙されている可能性がある」と指摘した。

今年4月、ウクライナのゼレンスキー大統領は、150人以上の中国人がロシア軍に加わった証拠を持っており、実際の人数はさらに多い可能性があると発言した。同時に、中共がロシアに武器や火薬を提供している事実に言及し、非難を強めた。

番組「マーク時空」の司会者マーク氏は、「ロシア軍で兵役に就いている中国人には主に3つのタイプが存在する。第1に、ロシアを支持すべきだと考える愛国主義者。第2に、経済的困窮から職や収入を求めて志願した者。第3に、中共の命令で派遣された退役軍人」と分析した。

関連特集: 国際