北京市中心部のメインストリート・長安街で7月9日未明、鉄板で覆われ「道路検査車両」に偽装したとされる複数の戦車らしき車両が移動しているのが目撃・撮影され、SNS上で拡散された。
目撃者によれば、これらの車両は深夜、堂々と市街地を走行し、ネット上では「北京で何かが起きているのでは」と不安の声が相次いだ。
9月に予定されている天安門での軍事パレードに向けた事前移動との見方がある一方で、前国家主席・胡錦濤(こ・きんとう)の重病説や、習近平の失脚説と絡めた権力闘争説も飛び交った。高まる政局不安のなか、国際社会の視線も北京に向けられている。
「覆面戦車」の正体も、胡錦濤の容体も確証はない。ただ、北京市街に漂う異変の気配だけは、確かに人々の不安をかき立てた。
(北京市中心部に現れた「覆面戦車」の車列、2025年7月9日)
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