気象庁は7月30日午前8時37分、北海道から和歌山県までの太平洋沿岸を中心に津波注意報および一部で津波警報を発表した。これは、同日8時25分ごろ、ロシア・カムチャツカ半島付近（北緯52.2度、東経160.0度）を震源とするマグニチュード8.7と推定される大型地震が発生したことを受けての措置である。

複数の国内主要メディアや気象庁の発表によれば、今回の注意報・警報の対象となるのは北海道太平洋沿岸東部・中部、青森県太平洋沿岸、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県九十九里・外房、小笠原諸島、静岡県、三重県南部、和歌山県、宮崎県など広範囲に及んでいる。

予想される津波の高さは最大で3メートルとされ、津波が予想より高くなる場合があるため、気象庁や報道各社は繰り返し「海岸や川の河口付近に近づかず、ただちにより高い場所へ避難するよう」呼びかけている。特に標高の低い沿岸部は津波による浸水被害や激しい流れによる被害が発生する可能性が高い。津波は1度だけでなく、時間を空けて何度も襲ってくることが多いため、気象庁では注意報や警報が解除されるまでは避難を続けるよう重ねて注意を促している。

第1波の到達が予想されている時刻は地域によって異なり、北海道太平洋沿岸で10時ごろ、東北や関東沿岸では10時30分から11時過ぎ、静岡や三重県南部でも11時30分前後とされている。