「美食王国」として知られる台湾で、年に一度の恒例イベント「第37回台湾美食展」が8月に開催され、今年のテーマは海鮮料理だ。

ミシュランのビブグルマン掲載店や100年以上の歴史を持つ老舗屋台など、多彩な出展者が集結する予定で、台湾当局は、食文化を通じて観光の国際的な魅力を高める「ソフトパワー戦略」に力を入れたいとのこと。

交通部観光署の陳玉秀署長は、「台湾グルメは国際的に競争力がある。観光客への入口として、まず食の魅力から始めるのが効果的だ」と述べた。

また観光協会の葉菊蘭名誉会長は、「食を通じて世界中の旅人と友達になる」と、台湾グルメを外交の一手として活用する意義を強調した。
今回の展示では、台湾の若手農家による新ブランドや、伝統的な「客家(はっか)料理」を現代風にアレンジした創作メニューも登場する。「客家」とは、中国本土から台湾に移り住んだ民族系集団で、質素で滋養のある家庭料理が特徴だ。

会場ではこのほか、日本などの外国のグルメも紹介される予定で、昨年は韓国、日本、マレーシア、アメリカ、フィリピンなどからの観光客が多く訪れた。今年の開催を通じ、台湾はさらに国際的な観光地としての存在感を高めようとしていた。

(「第37回台湾美食展」、NTD新唐人テレビ)
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