最近、中国四川省江油市で、数千人の市民が当局の無策や学校での暴力を容認する姿勢に抗議した。当局は軍隊を派遣し、群衆を弾圧するという事件が発生した。
8月2日、四川省江油市で未成年によるいじめ事件が発生し、14歳の少女が3人の同級生に集団暴行される様子が映像で公開された。少女の両親は公正な対応を求めて地元の役人にひざまずいて懇願したが、無視された。その結果、世論の怒りが瞬く間に広がった。
2~5日未明にかけて、数千人の市民が江油市政府の前に集まり、加害者に対する厳罰を求めてスローガンを叫んだ。
大量の公安と武装警察が群衆を暴力的に排除し、多くの人が頭から血を流すほど殴られ、複数の人は逮捕された。
インターネット上では「中国人民への訴え」と題する公開書簡が発表され、中国共産党(中共)の暴挙を非難している。この書簡では、中共当局が豚運搬車で人々を連行したことを批判し、その矛先を中共党首・習近平氏に向け、全国民に中共の暴政に立ち向かうよう呼びかけている。
カナダ在住の華人作家・盛雪(シェン・シュエ)氏は次のように述べている。
「習近平が政権を握って以来、統治はますます厳しくなっている。江油市の市民が今回、勇敢に被害を受けた少女を支持して立ち上がったことは、ここ数年では比較的珍しく、貴重な行動だと言えるだろう。この事件は、人々の我慢が確実に限界に達していることを示している。このような出来事が今後も続けば、民意の集まる導火線になる可能性がある」
また、中国民主党国際連盟の主席・界立建氏は次のように述べている。
「中共はいったい何を恐れているのだろうか。それは、市民の集結や、正義のために声を上げる民衆を恐れているのだ。民衆が集まれば、邪悪な独裁体制はとても小さな存在になる。どれだけ銃や部隊、警察を動員しても、民衆の数には敵わない。だからこそ、この炎が全国に広がることを恐れているのだ」
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