中国 住民「恐怖を感じた」

中国製シャオミのスマートロック 配達員を誤認し「開錠」

2025/08/19 更新: 2025/08/19

中国の大手家電メーカー・小米(シャオミ)が販売するスマートドアロックが、フードデリバリー配達員を住人と誤認し、自動で開錠するトラブルが発生した。防犯機能を売りにする製品だけに、利用者やネット上で不安の声が広がっている。

事件が起きたのは8月11日夜。中国メディアによると、江蘇省に住む史(シー)さんは夕食を宅配アプリで注文し、「玄関前に置くよう」依頼した。しかし、自宅前に配達員が到着し、注文商品をドアノブに掛けた瞬間、ドアロックの顔認証が作動し、史さん本人と誤認して自動で開錠したという。

当時、史さんはベッドで携帯を操作しており、スマホには本人が外から開錠したとの通知が届き、ぎょっとした。史さんは、ドアが開いた瞬間に自分が室内にいた証拠として慌てて自撮りをし、その後ドアを開けると、配達員は何が起きたのか理解できない様子で立ち尽くしていたという。

問題が起きたのは昨年10月に購入した「シャオミスマートドアロック(小米智能門鎖)2 Pro」。これまでも認証失敗は時折あったが、第三者を誤認して開錠するのは初めてだという。

「こんな過ちあり得ない!」と憤った史さんはすぐに小米カスタマーサービスに連絡。メーカーはエンジニアの派遣と本社への報告を約束した。この話題は8月13日、中国版ツイッター「微博」の検索ランキングで急上昇し、多くの注目を集めた。

今回の件はSNS上で大きな反響を呼び、「今や、どのブランドのスマートロックも信用できない」といったコメントが殺到。過去にも「勝手にドアが開いた」「保証期間を過ぎた途端に故障した」といった利用者の投稿が相次いでおり、製品の安全性に疑問が投げかけられている。

 

イメージ画像。今回問題が発生したのと同型のシャオミ・スマートドアロック2 Pro(映像よりスクリーンショット)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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