16日の東京株式市場で、日経平均株価は一時、史上初めて4万5千円を突破した。アメリカの大幅利下げ観測や米中貿易協議の進展期待を背景に、投資家のリスク選好が強まり、AI関連銘柄を中心に買いが膨らんだ。
米連邦準備制度理事会(FRB)は16日と17日に金融政策決定会合(FOMC)を開催する。市場では 0.25%の利下げがほぼ確実視されており、世界的な金利低下観測が株式市場への資金流入を促している。
また、米中は15日まで閣僚級会議を開き、交渉に進展が見られた。トランプ米大統領は15日、スペインで「会議は非常にうまくいった」と述べ、習近平と19日に電話会談を行うことを明らかにした。市場では「米中関係改善への期待」が浮上し、リスク回避姿勢が後退した。
加えて、アメリカが日本からの自動車輸入にかける関税を 27.5%から15%に引き下げる方針を示したことも、日本の自動車株を押し上げた。トヨタ自動車など自動車株の上昇が指数を牽引した。
ニューヨーク市場でも株価は引き続き上昇基調にあり、海外市場の追い風が東京市場に波及した格好だ。
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