中国各地で豪雨が発生 都市部で浸水相次ぐ 北京では雹が被害もたらす

2025/09/19 更新: 2025/09/19

最近、中国で北京や遼寧、河南、山東、四川、湖北などの各省では、広範囲にわたって豪雨や雹(ひょう)といった極端な気象に見舞われ、多くの都市で深刻な浸水被害が発生している。市街地の至るところが水に覆われ、商店や住宅にも水が流れ込んだ。北京では珍しく雹が降り、多くの自動車販売店は屋外に展示していた新車が雹の直撃を受けて大きな凹みができ、甚大な被害となった。

江西省九江市の住民は「大変だ、水があふれた。九江市の歩行者天国が川になってしまった」と語った。

9月17日には、江西、四川、湖北、河南などでも引き続き大雨から豪雨に見舞われた。気象当局は同日、重大な豪雨災害に備えて緊急対応レベルを4級から3級へと引き上げた。

その前日、河南省の複数の都市で激しい雨が降り、局地的には雷雨や突風を伴う強い対流性の天候となった。駐馬店市、許昌市、漯河市などでは市街地が深刻な浸水に見舞われ、数多くの車両が水没し、交通が麻痺して住民の外出の安全が脅かされた。

映像によると、漯河市では豪雨により道路が短時間で冠水し、歩行者が水に浸かりながら腰の高さまでの水をかき分けて進んでいた。許昌市の街路でも水位が上昇し、車がまるで船のように浮かんで進んでいる様子が見られた。市民は「許昌はまるで沿岸都市のようだ」と嘆いた。

災害地域の住民は「漯河が海のようになった。恐ろしい、まるで世界の終わりのようだ」と話している。また、「河南省漯河に5年間住んでいるが、これほどの大雨は初めてだ。本当に、鄭州で以前発生した豪雨のようだ」と振り返った。

同じ17日、商丘市永城市でも雹が降り、最大で直径4センチに達した。

地元の住民は「これは雨じゃない、雹だ! 大雨と雹が一緒に降っている。みんなの家の窓を閉めに来たけれど、もう帰れない」と話した。

また遼寧省大連市でも突然の豪雨があり、市内の一部で深刻な浸水が発生した。ショッピングモールにまで水が流れ込み、多くの車が浸水した。さらに、道路を歩いていた高齢者が濁流に流される事故もあった。

住民からは「おばあちゃんが流された、だめだ!」という悲鳴が上がった。

その前、北京市内の広い範囲で暴風雨が吹き荒れ、山間部では雹が降って一面が雪のように真っ白になり、建物の外壁がひどく損壊した。

北京の住民は「夕方の北京を見てほしい。こんな大きな雹は人生で初めてだ。私は55年間生きてきて、30年以上北京に住んでいるが、こんな雹は見たことがない」と語った。

北京市民の閻さんも「石景山や豊台区では非常に大きな雹が降り、地面が真っ白になった。まるで天が怒っているようであった」と振り返った。

映像には、多くの車が前後のガラスが割られ、ボンネットも大小の凹みだらけになっている様子が映されていた。まるでエアパッキンのような状態で、自動車販売業者は甚大な損害に頭を抱えている。

被災した住民は「後部の窓ガラスも割れている」と語る。

自動車販売店の担当者も、「私の車を見てほしい。全部駄目になった。全部やられた。ここは中古車市場なんだ」と声を荒らげた。

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